噺の会じゅげむ 定期公演

活 動 報 告

ところ ゆるびの舎

とき  平成16年9月19日

第11回ふれあい寄席
回を重ねる毎に準備も慣れてきたようですね。余裕で歓談中です。
凡々さんが、「後ろの壁(茶色)と、私の顔の色が同化してしまう」と言い出して、「演者が光ってるので、そんなことないですよ〜」と他のメンバーが言っています。
開演前の控えの間。今回は四席で見台の使用もなく、比較的楽な小桃さんです。その日の演者の調子やお客様の雰囲気は、彼女が一番良くわかっているのではないでしょうか。
いつもこの時間はロビーや浴場前で呼び込みをしていますが、今回お客様の出足はまぁまぁ好調なよう。写真のようにご家族でお越しの方も。

ふれあい寄席初舞台の十七吉さん。お琴の先生とお友達が来てくれ、緊張もほぐれます。女性の落語は珍しいので、着物姿で受付にいると、「あなたも出るの?」と聞かれるそうです。

トップバッターの笑皆亭凡々さん。ふれあい寄席も3回目ともなると、くつろぎモードです。
演題は『饅頭こわい』です。怖いものは人それぞれですが、饅頭が怖い、「あの餡が入った?」と言われただけで気分が悪くなる、という変わった人が出てきます。話が進むにつれ、凡々さんの迫力ある声と表情が冴え渡ります。

二番目に登場の備前家十七吉さん。浅草で買った手拭いと扇子に、「江戸の女は縞柄でしょ!」と着合いは十分ですが、残念ながら噺の登場人物は全員男性でした・・・。

演題は『平林』。手紙を届けに行く丁稚さんが宛名の読み方がわからなくなり、人に尋ねますが、会う人会う人、違った答えが返ってきます。ヤケになった彼がとった行動は?
お次は、讃岐家かずのこさんによる『動物園』です。主人公がありついたのは、肉体労働せずに日給一万円、という動物園のトラ役の仕事。見物人の子供を批評したり、誤ってワン!と言ってみたり、前回よりも随所でバージョンUPした感じです。

落げを言った直後、最後列のお子さんが、「えっ、もう終わっちゃうの?僕、まだ『動物園』、聴きたい!」と言っていました。噺の途中でもこの僕はかなり噺に入り込んで笑っていた様子で、演者冥利に尽きますねぇ。

本日のトリは、吉備家めじろさん。演題は『狸の賽』です。恩返しに来た狸を賽に化けさせ、一儲けしようと試みます。途中までは快調だったのですが・・・。嬉しそうに賽を掌で転がす姿が、なぜか妙に合っていました。今日の反応からすると、次回の小学校の出前寄席でも好感触なのでは。頑張って!

今回は「横綱」のお好み焼とオムソバで打上げです。メンバーの中には“お好み焼奉行”もいるのですが、話に集中出来ないのでお店の方に焼いていただきました。

初めて岡山支店のメンバーだけで取り組んだふれあい寄席でしたが、23名のお客様を前にいい雰囲気で終えることが出来、ホッとしています。次はあの噺がやりたい、どうやって練習しているか、等話は尽きません。次は11月。晩秋に美しく映える八角園舎で、皆様のご来店をお待ちしています。