ところ ゆるびの舎
とき  平成17年11月20日
活 動 報 告
噺の会じゅげむ 定期公演
第15回ふれあい寄席
 パーテーションを組んでいる所です。
 今日は岡山支店の定例寄席としては今年最後。メンバーの中に早島町の者はいませんが、確実に地元のお客様が多くなっているふれあい寄席です。
 小桃さんと一緒に写っているのは大阪からお越しのゲスト、講談の太閤堂新玄さんです。
 前回は瀬戸内の人にとっては馴染みの深い、源平合戦“那須の余市”を読んでいただきましたが、今回も来年の大河ドラマで話題の作品を引っさげての来岡です。
 凡々さんが以前住んでいた町内の方に三枚葉書を出したところ、どのご家庭からもお越しいただきました。(効率よい!)
 ぜひ皆様今後もお誘い合わせの上、ご来場願います。
 開演時間前からお客様の入りは上々です。
 この日は35名の方にお越しいただきましたが、この“ふれあい寄席”の為にゆるびの舎に来られた方がほとんどで、最初から最後までじっくり聴いて下さいました。中には口コミで赤磐市から車で1時間以上かけて来られた方も。こちらも気合いが入ります。
 本日のトップバッターは吉備家めじろさんによる『酒のかす』です。
 下戸の男が酒のかすで酔っぱらい、見栄で大酒を呑んだふりをしますが、失敗続き。「どの位呑んだ」?「あては何?」めじろさんも下戸だそうですが、見ている方は一杯やりたくなりますね!
 二番手は、備前家十七吉さんの『つる』です。
 前回ギプス状態だった左足は完治したようですが、最近正座するとすぐ「しびれがきれる」そうです。軽い噺で笑いをとって、いい雰囲気で次へつなぎます。
 お茶子の小桃さんです。
 いつも車で一時間半かけて来てくれていますが、この週はシーズン真っ盛りの紅葉を目にしながら来たんでしょうね。
 今回のコラムで少し映画の話題にふれていますが、彼女の名も好きな映画から付けたそうですよ。
 お次は讃岐家かずのこさんによる、『竹の水仙』です。
 前回の出演から少し間があったせいか幾分緊張気味だったそうですが、そんな素振りは少しも見られない堂々とした高座ぶり。
 宿へ長逗留する身なりの汚い男に宿賃を催促したところ、金はないと言う。かわりに “竹の水仙”を彫ってやろうと言いますが・・・。左甚五郎もの。
 ビデオ撮影して下さっている、掲示板でもお馴染みの天秤座さん。
 今まで落語は“噺の会じゅげむ”しか聴いていなかったそうですが、最近プロの落語会にも行かれ、メンバーと交わす会話も落語の深―い話になりつつあります。こうして落語に魅せられる人が岡山にどんどん増えて行くといいですね。
 続いて笑皆亭凡々さんの『真心サービスおじんタクシー』。
 マクラで最近生で見た桂米朝師匠の話をしていましたが今日のお客様は6,70代の方が多く、大変興味深く聴いておられました。これから超高齢化社会を迎える日本。真心サービスをモットーとした高齢の運転手ばかり、というタクシー会社のお噺。
 最後は、太閤堂新玄さんの講談『山内一豊とその妻』。
 一頭の駿馬を見つけますが、下級武士である一豊には買う金がありません。そこへ妻千代が、嫁入り前父から「夫に何かあった時使うように」と渡されていた金を差し出し、馬を購入します。この馬を用いて一豊は戦国の世で活躍し、後に土佐一国の主にまで出世します。
 講談に馴染みのない方の為に、マクラで講談の説明と修羅場読みをして下さり、本題へ。会場の方が30分間、皆さん集中して聴いておられる様子が伝わってきました。
 新玄さんは来月小倉出張所へゲスト出演の予定です。小倉の皆さん、すごい迫力です、楽しみにしてて下さいね!
 打上はいつものファミレスです。いつも同じ時間に撮影していますが、日が暮れるのが早いのでちょっと暗いかな?
 新玄さんに講談道場の話を交え、上方講談の現状を色々伺いました。上方落語も戦後やる人が少なく一時は危機を迎えましたが、どんな世界でも本物の芸には、受け継ごうとする人、残そうと支援する人が与えられるのですね。そんなことを感じながら、講談&落語談義であっという間の一時でした。
 来年も岡山支店をよろしくお願い致します!