ところ ゆるびの舎
とき  平成19年1月28日
活 動 報 告
噺の会じゅげむ 定期公演
第20回ふれあい寄席
 年明け初の寄席。本年もどうぞよろしくお願い致します。
 今月は3日の武蔵の里に始まり、5回出前寄席を行いました。行き先も大原町や建部町など、県内各地からの依頼が増えています。
 今日は高座の位置を変更して二度目の寄席。
 「どうだったかなー?」と言いながらセッティングしている所です。マイクチェックをしているのは、普段見られない見台前に座る廣加郎さん。お隣は出入り口を確認しているお茶子の小桃さん。
 DMの効果もあり、受付でご住所の記入をお願いすると、「葉書届いてるよ」と言われることも多くなりました。
 結局この日は二時間を越えましたが、通りがかりのお客様で、初めてお越しになり最後まで居てくださった方もいらっしゃいます。
 講談準備バージョンの高座で開演です。 
 トップを務めるのは世間亭廣加郎さん。今月は既に六回目の高座だそうです。演目は『一目上がり』。
 一月にふさわしい噺で、最後は七福神のところで終わります。
 一列目のお客様から楽屋が見えないようにはしていますが、この角度まで接近するとちょっと見えてる!?
 で、その楽屋にいるゲストの海州さんと凡々さん。 
 対に座って真剣に廣加郎さんの噺を聴いてますね。写真ではわかりにくいかもしれませんが凡々さんの着物がとても鮮やかな色調で、女性陣が歓声を上げておりました。
 名ビラをめくる小桃さん。
 見台の使用も、当日演者同士の会話で「あの噺、使った方がいいんじゃない?」と変更になることもあります。
 お次は讃岐家かずのこさんによる、『寿限無』です。
 NHK教育の番組でも初めて落語をやる方がこの噺に挑戦していますね。後半の名前の連発も大変ですが、前半の名前の説明の部分も結構工夫がいり、誰もが知っている噺だけに難しい噺です。
 皆笑亭凡々さんの『宿屋仇』。
 学生時代演じて、足がしびれて立てなくなったというネタ。ご本人はしきりに時間の長さを気にしていましたが、軽快な話の運びと緩急でお客様も最後まで引き込まれていました。今回はハメにもチャレンジです!(岡山支店初?)
 主任の前は吉備家めじろさん。演目は『猫の茶碗』です。
 猫をなでる所では、前にいた女性から思わず笑い声が。皿を売ってもらえないとわかった途端、豹変する所が(本当に猫嫌い?という程リアルで)受けていました。
 残すは本日のトリ、講談の太閤堂海州さん。
 帰られる方も少なく、会のメンバーもゆっくり聴く体制で待っています。普段仲入りをあまり入れない為、ここで少し廣加郎さんがお客様に講談の話等して様子を見ながら海州さんの登場です。
 演目は『堀部弥兵衛の駆け付け』。
 講談と言えばこの時期はやはり義士伝ですね。四十七士の名前を表門勢から順に、全員フルネーム(大石内蔵助良雄、と下の名前まで)で言われたのには会場中割れんばかりの拍手〜〜〜〜〜♪プロ顔負けですね。
 最高齢で討入りに参加した弥兵衛を中心に、婿の安兵衛、敵方の小林平八郎と有名どころが次々と登場し、映像を見ているかのような迫力でした。
 最後に海州さんを中心に、記念撮影です。
 こちらは打上での記念撮影。
 海州さんから、解説ボランティアをされているという文楽の話、実際の赤穂浪士の話等興味深い話を沢山お聞きしました。と同時に、その講談に対する情熱に触発される岡山支店メンバーなのでした。