ところ ゆるびの舎
とき  平成19年8月19日
活 動 報 告
噺の会じゅげむ 定期公演
第23回ふれあい寄席
 合併の道を選ばなかった早島町。
 岡山市と倉敷市の間に位置したベッドタウンであり、町の面積は県内最小ですが、人口密度は県下最大なんですよ。寄席会場である「ゆるびの舎」等、公共の建物も、江戸時代「陣屋の町」「金毘羅往来の町」として栄えた町並みにマッチしていますね。
 猛暑の日が続く中、揃ったメンバーは夏バテも避けて通るパワー。
 9月の出前寄席の出演者を募っていると、「その日、私は神奈川県で中学生相手に落語する予定です」なんて人も。
 今日は久しぶりに岡山支店全員が揃い、凡々さんと恋生さんの奥様も加わっていただいたお陰で、早い時間に会場準備が完了しました。
 めじろさんの提案で、出囃子の音の調整や、拍子木、かけ声の入れ方等改めて確認しました。回を重ねて来るとやはり慣れが出てくるので、時々こうして意見を出し合って気を引き締めて行くことも必要ですね。
 このスリーショットも久々です。
 写真は十七吉さんが三味線の話を熱く語っている所ですが、女性が集まれば最近行ったお店の話、趣味の話、旅行の話と、落語以外の話題もことかかないようです。
 こちらは兄と妹のツーショット。写っているお茶や紙コップも、この二人が準備してくれています。
 そう言えば演者の男性陣は、めじろさんを除いて皆眼鏡をかけます。裸眼の状態で高座に上がると、お客様の顔が見え過ぎなくていいかも。
 この日の来場者数は52人。中入りでお帰りになる方も少なく、プログラムの印刷枚数が増えて行くのは嬉しいことです。
 本日のトップバッター、笑皆亭凡々さんの「色事根問」で開演です。
 本人は「何度やってもダメ」と言って謙遜されてましたが、、
 30年のブランクを経て当会に入り、最初にやったネタですね。上方、江戸両方に挑戦し、大ネタへの夢も近付いているようで余裕の高座です。
 ビデオ撮影中の備中亭浩輔さん。来月から五周年記念興行や新会場での寄席が始まるため、初高座はいつ?としきりに皆から聞かれているようです。ほほーぉ、正座して聴いてますね。準備で物を動かす時は私達を悩ますこの絨毯も、結構座り心地いいんですよ。
 二番手は、長期出張の為少しお休みしていた三田家恋生さん。演目は「猫の皿」。
 あ、彼もこの噺は初高座と同じですね。岡山に再赴任が決まった時は、私達も大喜びでしたが、以前より仕事が多忙になった為、この日も打ち上げに参加出来ず、職場に戻って行きました。じゃ、奥さんだけ置いといて、、
 中トリは世間亭廣加郎さん。「へっつい幽霊」。
 熊さんの勢いに押され、背後から登場する気弱な幽霊。幽霊がへっついに隠したお金を取り戻そうと博打をするというお話。 3代目桂三木助師匠で演ったそうで、さらっと軽く演じるのがコツだとか。
 現在月二回、八角園舎で行っている落語講座の生徒さんもお越しでした。この辺りは詳しくない方で、迷いに迷ってなんとか開演に間に合って到着されたそうです。感謝!感謝!
 お茶子、いつき乃小桃さんによる、高座返しの瞬間。
 この配置にしてから会場の照明を、高座は明るく、客席は暗めに調整出来るようになりました。シャイな岡山の人たちは、明る過ぎると笑いにくいですもんねー。
 ひざがわり、吉備家めじろさんによる「饅頭こわい」です。
 以前やったネタですが、今回は初めての江戸落語です。古今亭菊志ん師匠のこの噺を気に入り、挑戦してみる気になったとか。
 打ち上げで、「すごいな〜、マクラが上方で、落語は江戸!」とからかわれていました。
 前説に続き、中入り時も前で話をした廣加郎さんは法被姿ですね。
 右手には出番が終わってくつろいでいる二人。恋生さんに凡々さんが、「そのシャツは、白い部分があると余計太って見える!」としきりに言っていましたが、実際単身赴任中に太ってしまったそうです。ハードな仕事に、落語も復活すれば痩せるかな?
 最後は本日のトリ、讃岐家かずのこさんの登場。演目は「手水廻し」。
 マクラで「わたし、暑い日が続いてバテバテなんですが・・」と彼が言うと、本当に夏バテしているように見えますね。しかし本題に入ると全身に気を配った演技に、スリムな身体がひとまわり大きく見えて来ます。「芸が小さくならぬよう努力したつもりですが、如何でした?」と本人の弁。
 先ほどの“ちょうず”を回す写真に、これは本物の“ちょうず”を前にした場面。 
 この度入会された紫亭式部さんに、ゲスト出演で御馴染みの芳田家剣助くんを交えての記念撮影です。
 この後の打ち上げは同じ早島町の「岡山テルサ」という、演奏会用の大ホールもあれば、宿泊施設やフィットネスまであるという施設のレストランで行いました。飲める人も、食事のみの人も満足する味でしたが、静かな店内に地声の大きな集団・・・。でも楽しかった〜♪来月から始まる五周年記念興行に向けて、パワーアップ中の岡山支店です