ところ ゆるびの舎
とき  平成20年10月12日
活 動 報 告
噺の会じゅげむ 定期公演
第29回ふれあい寄席
 この日は四席、うち一席はゲスト。ということは・・・人手が少ない!それでも、“要領を得ている”というか、みんな無駄な動きはせず、あっと言う間に準備が出来ました。会場設定をこの形(高座の位置を変更して)にして、落ち着いたせいもあるのでしょうか。
 祭り囃子のような音が聞こえていたので、地元の秋祭りかな?と思っていると、階下の大ホールで行われていたイベントが、太鼓をかなり使っている様子。
 お客様よりも、演者の方が気になって仕方がない!
 最近のふれあい寄席は40〜50数名の来場者数ですが、お客様の顔ぶれも、「今日も来て下さっているな」「あの方は初めて」と次第にわかるようになってきました。今日もDM希望の住所記入表には約10名の方が記入して下さっていました。
 なんか意味深な様子で話している二人。浩輔さんが来ると予定してセッティングした落語会に、仕事の関係で行けない・・・、という話をしていました。最近変則勤務となっている浩輔さん。お仕事が落ち着き、高座に上がる日が待たれますね。
 今日は出番のない凡々さんが前説。
 メンバーはお休みだと思っていたので、彼が現われた時は驚きましたが、友人の円陣さんの出演もあり、「気になってどうしようもないので」駆けつけたそうです。しっかり、来週の“きびきび寄席”の宣伝をしていましたよ。
 凡々さんの仕事は他県に長期出張に行くことも多く、「今どこにいるんですか?岡山?」といつも確認されています。そのせいか、奥様とはとても仲が良く、「今日は奥さんは?出番ないから来ないか。」と言われていました。
 さて開演です。最初は、紫の衣装の紫亭式部さん。
 トップの出囃子は、特に希望を言われなければ、江戸は八千代、上方は石段を演奏しています。が、式部さんは自分の出囃子「野崎」を待っていたため、十七吉さんとめじろさんが「あれ?なんで出てくれないの・・・?」と不安になっていたところ、五回目位で気付き高座に上がりました。周囲の焦りをものともせず、ご本人は普通にマクラに入っていました。余裕ですな〜♪
 前回、廣加郎さんが式部さんに、「マクラの、時事漫談だけでも一席になるよね。」と言っていたら、今回の落語『取調室』は、なんと自作ネタでした。さすが素顔は文筆家だけありますね!
 写真は、その式部さんの落語を楽しんでいる廣加郎さん、凡々さん、ゲストの円陣さん。
 「それでもボクはやってない」という映画がありましたが、電車内で痴漢行為をして捕まった容疑者と、刑事との取調室での会話を落語にしています。
 「お前、名前は」「そんな、個人情報を」。映画の真面目な青年とは異なり、この容疑者は落語の主人公ともなれば一筋縄ではいきません。笑い所も多く、お客様は本当にプロが作った噺だと思われたのでは?
 出番を待つ車家円陣さん。私たちの寄席に出ていただくのは二度目ですが、「前の時よりお客様も増え、生下座になったんですね」とマクラで話されていました。
 やっている方は地道に寄席を行っているだけですが、年数と共に進歩していることを認めてもらったようで、嬉しいですね。
 演題は『人情八百屋』。つましい生活をしている一家に八百屋が情けをかけたことで、その一家は思わぬ目に。
 着物や帯、襦袢の品良い組み合わせがよくお似合いで、高座をおりても「紳士だな〜」という感じの円陣さん。江戸落語っていいな、と思わせるような高座の後は、中入りです。
 中入り後は、世間亭廣加郎さん。演題は、『手紙無筆』です。落語の世界では無筆(=字が読めない)の人が時々登場しますが、身内から届いた手紙を読んでくれと言われ、「自分も読めない」とは言わず適当なことを言う、という内容です。
 廣加郎さんも、次回のふれあい寄席で応援が来ることを、しっかり宣伝していました。誰が来岡かは、まだ秘密?乞うご期待、です!
 本日の主任は、吉備家めじろさんです。下座の太鼓を叩き、寄席の出欠を取って番組を組むのは、本当に大変です。調整のせいもあり、当日までネタは(お楽しみ)でしたが、マクラで詳しく言うとわかってしまうから、と言ってすっと本題に入りました。
 彼が選んだ噺は、『鴻池の犬』でした。一緒に捨てられていた三匹の犬の、その後の運命をたどる、といった噺です。
 四席で、各自ゆったりやれたせいか、お客様もどの噺も集中して聴いている、という感じでした。
 いつもより人数は少ないですが、記念撮影です。
 来週は、第二回きびきび寄席。予定がつんでいる、ということは、お稽古する期間が短い、ということですね!頑張らねば!
 吉備地域在住の凡々さん、廣加郎さん、式部さん、に加えて三流亭志まねさんが出演予定です。皆様のお越しをお待ちしていま〜す。