ところ ゆるびの舎
とき  平成20年12月21日
活 動 報 告
噺の会じゅげむ 定期公演
第30回ふれあい寄席
 会場が開く前に、談笑中。今日は久しぶりの、本店からの応援出演です。
 「高座の高さが低過ぎる」という意見があり、下敷きを敷いている所です。この後高座位置はよくなりましたが、見台が低過ぎ、かなり時間をかけて調整していました。
 「岡山は5年ぶり」という小輔さんに、時間と落げを確認しているかずのこさん。二人と一緒に来た小てるさん。岡山支店の寄席に来るのは全く初めて、緊張気味の久句さんです。
 反対に、リラックスしている様子の岡山支店のメンバー。と、右の彼は一体誰でしょう〜か?
 正解は、二代目芳明亭桃助くん(現在は若助くん)。かわいらしい『平林』から三年しか経っていませんが、中学生になりぐんと身長も伸び、部活動では柔道に励んでいるそうです。
 雨降りのため、滅多に見られない洋服姿の十七吉さん。
 会場の部屋は、階下の大ホールの振動が結構響いてくるのですが、こちらの太鼓の振動も響いているらしく、めじろさんは下敷き用の毛布を準備して来ました。
 受付の様子です。
 本店やKOBEの寄席で鍛えられているからでしょうか、「ちらしに番号書きましょうか?」等と、いろんな所に気を配る小てるさん。岡山の寄席は、お客様の数は十分数えられますから・・・。
 さて開演です。最初は、世間亭廣加郎さん。今日は、「桃太郎」(桃太郎師匠の出囃子、ではなく、童謡の方)の曲で上がりました。
 噺そのものは三分で終わるから、というネタは『酒のかす』。しかし、数々の小噺と時事ネタで、高座に上がっていた時間はトータル二十分というのは流石です!
 二番手は、浪華家久句さんによる『ねずみ』。
 マクラでは、早島町の古い町並や豊かな様子を褒めていました。舞台は備前池田藩のご城下、という設定で、途中、岡山弁の箇所にお客様は大きな拍手を送っていました。
 中トリは、文々亭小輔さん。演題は、『太鼓腹』です。
 今日は大阪南部の自宅を出て二人を乗せ、往復計8時間のドライブ、ということになります。で、彼の高座は20分!
 登場人物は、鍼に凝り始めた若旦那と、その腕を試される幇間。なるほど、羽織に女物の生地の着物、というわけですね。
 見た目は5年前と変わらず、若々しい小輔さん。しっかりした芸とよく通る声に、お客様も感心して聴き入っている様子でした。向こう側から真剣に見ている、かずのこさんにとっても先輩です。
 中入り後は、讃岐家かずのこさんによる『ハル子と和子』です。
 おばあさんネタに定評のある彼の高座は、子どもから年配の方まで年齢問わず、最後まで飽きさせません。マクラで彼のおばあさんが103歳という長寿を全うした、と言っていましたが、職業柄健康に気をつけ、お酒も飲まないかずのこさんも長命そうですね。
 本日のトリを務めるのは、紫亭式部さん。演題は、『池田の猪買い』です。
 式部さんが生まれ育ったのは吉備中央町、以前は賀陽町という町で、猪だけでなく、鹿、猿、いろんな動物に出くわすそうです。以前冗談で、『権兵衛狸』は吉備中央町の噺だよ、と言っていましたが、おそらく、他のメンバーの出身地も大差ないと思います。。。
 雪は降りませんが、雨粒に身体も冷える一日。雪の合方のハメも入り、寒〜い時期にぴったりのネタですね。
 岡山の人にとって、この噺の大阪の地理感覚がどうなんだろう?という意見もありますが、池田までの道を尋ねる場面、猪を打つ場面、と随所に笑い所の多い噺に、お客様も最後まで楽しんでいる様子でした。
 最後に会場前で記念撮影。日曜ですが仕事のある式部さんは、一人で電車で来てくれた若助くんと共に早島駅に消えて行きました。
 5年ぶりに大阪から出演していただき、岡山支店にとっても、お客様にとってもよい刺激となった、ふれあい寄席です。今年の岡山支店の寄席はこれでお仕舞いです。 
 今年一年、ご声援、ご協力下さった皆様に感謝申し上げます。来年も、よろしくお願いいたします。