ところ ゆるびの舎
とき  平成20年4月19日
活 動 報 告
噺の会じゅげむ 定期公演
第32回ふれあい寄席
 外は5月下旬の陽気。汗をかきながらの会場準備で、この状態で高座は無理!ということで、空調の冷暖房切り替えがまだのため、送風のスイッチだけ入れてもらっています。
 かずのこさんと、久しぶりに登場の剣助さん。9月の八角寄席出演以降、受験勉強のためお休みしていましたが、半年間落語が出来なくてストレスがたまっている様子でした。今日はトリですし、はじけた高座が期待できます。
 今日の下座は、岡山大学落語研究会の車家円笑さんが笛を入れて下さっています。
 三丁目劇場の日切寄席で、廣加郎さんが能管のことを質問したのがきっかけで、実際演奏している所を見る方が勉強になるでしょうという話になり、今回来て下さいました。会場には風流亭袴天さんもお越し下さり、ありがとうございます。
 受付でお客様を待つ凡々さんと奥様。
 お客様から、倉敷市玉島のお店の牡丹餅をいただきました。また他のお客様からは、「いつも案内を送って下さるので、使って下さい。」と葉書の束をいただきました。お心遣いに、感謝申し上げます。
 ポージング式部さん。この日は打ち上げのビールもおあずけで、片付け終了後職場に向かっていました。最近の式部さんは歩く“旅”に出ることが多いようですが、日頃も自転車通勤。メタボとは無縁!
 前説は、世間亭廣加郎さん。「今日は大変ベストな状態での興行ですよ、理由は三つあります。一つ、お囃子に笛が入ります、二つ、剣助さんの復帰記念高座があります、・・・そして、私が出ないから!」
 高座返しも楽しんでやっている様子でした。
 二番太鼓で素晴らしい能管が加わった後、笛は篠笛にチェンジ、「石段」の演奏をしているところです。久しぶりに太鼓が打てる剣助さんも、気合いが入ってます。
 さあ開演です。最初は、讃岐家かずのこさんの『花色木綿』です。
 ネタおろしの上にトップ、というのは何年やっていても緊張しますが、前説が入るようになりトップが「これ言わないと!」というのも減り、マクラに入りやすくなりました。落語にはお客様の顔ぶれによっては出来ない噺もありますが、泥棒ネタはそんな配慮は無用です。東京だと『出来心』。
 二番手は、紫亭式部さん。演題は『首提灯』です。
 江戸落語では酔った職人が侍にからんで首を斬られる、という設定ですが、上方では酔っぱらいが盗人の首を斬る、という設定。前半の上燗屋でウダウダ言うところで笑いをとり、首を斬られた後はリアル過ぎずあっさりと演じていました。
 下座には次の曲のイメージ中♪の剣助さんと、仕事先から直行し少し気が抜けている?十七吉さん。
 中トリは、吉備家めじろさん。笛入りの「鞍馬」を満足気に聞いているところ?なのでしょうか。剣助さんが復帰し太鼓の分担が出来るので、落語に集中できますね。
 今日の演目は『持参金』です。問題の多いお嫁さんをすすめられたヤモメが、借金と同額の持参金がついてくると聞き、話にとびつきます。金は天下のまわりもの。そう言えば、定額給付金もそろそろ?
 中入り後は、笑皆亭凡々さんの『饅頭こわい』です。
 好きな物も様々なら、勿論怖い物も十人十色。「饅頭のことを考えただけでも寒気がする」と言う友達をからかいに行きますが・・・。凡々さんも案外甘いもの怖い派?大手饅頭もきび団子(←饅頭でないケド)も怖〜い!
 本日のトリ、芳田家剣助さん。と、プログラムに載っていましたが、高校進学を機に“芳泉亭〜”に改名する予定です(未定ですが)。“芳泉”高校受験の面接でも、「落語をやっていた」という自己PRで一目置かれたようですよ。
 演題は、『天狗裁き』です。見てもいない夢の内容を問いただされ、大騒動になるという噺。妻→友達→家主→奉行→天狗と、次々変わる相手役を演じるのも楽しいネタです。 それにしてもマクラで言っていた、“扇子を持っていて、親父ギャグを言う先生”の授業、一度受けてみたいですね☆彡