ところ ゆるびの舎
とき  平成21年6月21日
活 動 報 告
噺の会じゅげむ 定期公演
第33回ふれあい寄席
 凡々さんと話しているのは、本日のゲスト、噺の会じゅげむKOBEの竹馬亭志ん友さん。中トリでの御出演です.
 梅雨の中休みで雨がほとんど降らない岡山。湿度高めのジメっとした空気の中、ガンガンに冷房を入れて会場設営しています。
 本日のコラムにもありますが、この土日から七夕まで、全国的に「キャンドルナイト」のイベントが行われています。なんと七夕の日、当支店へも出演依頼がありました!
 準備も早々に終わり、歓談中のようですね。「この名ビラのフォントの出所は・・・」、という会話なんでしょうか。
 前説は笑皆亭凡々さんが担当。
 演者が出てきた時に、「待ってました、○○町!」と住んでいる地名で声をかけて欲しいと言っていますが、凡々さんと式部さんは同じ町内に住んでいるため、式部さんへのお声は是非“社名”でどうぞ〜。
 四者四様? きっちり襟を直している二番手の廣加郎さん、出番がすぐの険しい表情の浩輔さん、中トリ後の出演で余裕のかずのこさん、式部さん。
 今日は前半が江戸落語、後半が上方、新作と古典が程よく混じったプログラムになっています。
 さあ開演です。最初は、備中亭浩輔さんの『みどりの窓口』です。
 立川志の輔師匠の創作ですが、「特急やくもで玉造温泉に行く」、「鰆の刺身をたのむ」等、岡山の設定に変えています。写真ではわかりにくいですが、ヒゲを生やしていて少しワイルドな浩輔さんです。
 次に高座に上がったのは、世間亭廣加郎さん。演題は『買い物ブギ』です。
 立川志の輔師匠作の落語が続きます。奥さんに頼まれ買い物に来た客の質問に、店員が困り果てます。「ユアペットは台所用、トイレ用、と分かれているのに、1本で全部OKのユアペットがあるのは失礼だ。」という話をした後に、「歯磨き粉はいろんな用途があるのに、全部まとめてこれ一本でOK、というのがないのはなぜだ。」と続く辺りが流石ですね。バウリンガル(犬の翻訳機)を買った人の話は、皆さん初めてだったのでは?
 出番を待っている本日の中トリ、噺の会じゅげむKOBEの竹馬亭志ん友さん。打ち上げで話題になっていましたが、帯の結び方が江戸と上方とでは異なるのですね。
 演題は『井戸の茶碗』です。裏長屋の浪人、細川藩の若侍、二人の間に入って右往左往する屑屋さん、登場人物がみな善人の噺。正直者同士の意地の張り合いに、落ちのセリフも清々しいです。
 志ん友さんは、簡単な自己紹介を終えるとすぐ噺に。同じ江戸落語でも、廣加郎さんの落語が現代を舞台にした爆笑ものだったので、ガラリと空気がかわりました。初めて岡山の寄席に登場した志ん友さんに対して、お客様の「噺を聴く」姿勢が感じられた瞬間でした。
 中入り後は、讃岐家かずのこさんによる『桃太郎』です。
 マクラで昔話シリーズの小噺を続け、「もう嫌になりました?」と言い、すっと本題へ。お馴染みの噺ですが、かずのこさんの豊かな表情や緩急に、マクラで盛り上がったお客様の笑いがそのまま持続していた、という高座でした。
 めじろさんの怪我のため、十七吉さんの三味線と、浩輔さんの鉦での下座です。ハメもないので、じっくり噺を聴き、時には衝立のわずかな隙間からお客様の様子をうかがったりしています。
 本日の主任は、紫亭式部さん。演題は『宿替え』です。
 マクラは学生時代の下宿の話(三畳一間、長屋並み!)と、最近自宅改修の為仮住まいの家への宿替えした時の話でした。
 『宿替え』は、式部さんが入会し初高座でかけたネタ。好きな噺の一つだそうで、「今日の高座、遊んでたでしょ!」と、打ち上げでメンバーから言われていました。特に釘を打ちながらの独り言は、まさに本人のぼやき?お客様も演者も楽屋にいる仲間も、同じ位楽しんだ一席でした☆☆☆
 着替えている式部さんを高座へ戻して、の記念撮影です(笑)。
 来月の八角はお休みのため、8月のふれあい寄席まで充電、英気を養います! (*^_^*)