ところ ゆるびの舎
とき  平成21年12月20日
活 動 報 告
噺の会じゅげむ 定期公演
第36回ふれあい寄席
 一週間程前から岡山へも寒気がおしよせ、さむーい一日。おや?高座作りをしている真ん中の方は、誰でしょうね。
 正解は本日のゲスト、広島演芸協会所属のジャンボ衣笠さんでした。三年前、湯郷温泉の出前寄席にご出演下さり、凡々さん夫妻の熱烈なラブコールに答え、この度の来岡が叶ったのです。
 笛で一の糸(一番太い糸、その音を基準に、他の二本の音を調弦します)の音をとる十七吉さん。今回はハメなし、出囃子も、二上り → 三下り と一度調子が変わるのみの曲構成です。前回きびきび寄席であった『七度狐』のように、ハメが入りまくる噺は、調子変えに大変気を遣います。
 和やかに歓談中の、凡々さん夫妻と、恋生さんの奥様。凡々さんの奥様は広島の世羅出身で、ジャンボさんの広島弁落語をとても楽しみにされていました。そしてこの日、全国高校駅伝の男子の部では、世羅高校が優勝!
 恋生さんの奥様お手製のフラワーアレンジメントは、クリスマスバージョンです☆
 前説は出番のない廣加郎さん。二番太鼓で能管を吹いた直後、慌しく登場していました。ゲストであるジャンボさんの紹介をしています。
 “ジャンボ衣笠”という名前は、ゴルファー・ジャンボ尾崎さん、野球選手・衣笠祥雄さんに、「自分にないものをもつ二人にあやかろうと」付けた芸名だそうです。漫才等色物として出演する機会も多いらしく、確かに落語以外の分野でも通用するようなお名前です。
 トップは紫亭式部さんによる、『相撲場風景』です。
 ものすごくニヤけた表情ですが、この日某新聞社の祭りがあり、前日は浅口市出身のぴろきさん(ウクレレ漫談)、今日は檜山うめ吉さん(俗曲師)がステージゲストでした。式部さんはそのうめ吉さんと最近知り合いになり、貰った手ぬぐいを自慢していました。
 この後祭りのラジオ公開録音に出演するとのことで(本名の木村拓也で)、マッハで移動していました。
 二番手は、吉備家めじろさん。寒い一日にはぴったりの落語、『ふぐ鍋』です。
 太鼓を打っているめじろさんが高座に上がる時は、比較的太鼓を打つ手が少ない出囃子で上がり、終わった後は受囃子で下ります。その後、次の曲、今日はジャンボさんの出囃子である『花に遊ばば』を演奏することにしています。
 神経集中、ジャンボさん。袴姿はりりしいですが、この様子は浪曲師のよう?
 中トリは、ジャンボ衣笠さん。演題は、『妻の旅行』です。
 定年し休職中のジャンボさんにとっては、「本当の話?」という程あっている三枝師匠の創作落語です。強烈かつ隣県でなじみ易い広島弁落語に、今日一番笑いが多かった一席です。時々奥様も落語を聴きに来られる、とのことですが、「あの人が、奥さんなんですって・・・」とこそこそっと言われるとか。ジャンボさんがいかに広島で有名かがわかるエピソードです。
 中入り後は、備中亭浩輔さんによる『松山鏡』です。 
 絵本にも載っている誰でもどこかで聞いたことが(「まんが日本昔ばなし」でもやっていたかも)ある噺ですが、快調だった浩輔さんに途中異変が・・・。あたたかいふれあい寄席のお客様は、「頑張れー」と声援も。
 浩輔さんがサゲを言って、「中の舞」を弾く瞬間の十七吉さんです。一年前、着物姿が美しくなるようにと始めた日本舞踊に最近はまっているそうです。琴の世界と違い、踊りをやる人は皆さんきっぷがよく、何でもはっきり言われるそう。「背が高いのだから、もっと膝を折りなさい」「背中にしわがよってるよ」等と言われながら、着付けも踊りも鍛えられているとか。
 本日のトリは、岡山支店では剣助さんに次ぐ若手、三田家恋生さんです。演題は、『猫の皿』でした。
 恋生さんのマクラは、身近で起こった話が多く定評がありますが、今回メンバーも驚いたのが、短期間ダイエットの話。心臓病で有名な某病院のメニューでダイエットしたのですが、あっと言う間にリバウンド。その内容にも、お客様は「へぇーっ」と言っていましたが、一番驚かされたの彼の体重!!!奥様は半分位の目方では・・・。
 またしても辞令の危機が近づいて嫌ですね〜〜〜。
 今年最後の集合写真です。久しぶりにお目見え、の制服姿の剣助さんもいます。
 今年は県外からのゲスト出演や社中の遠征、と活動の場が広がりました。またホームグラウンドである二ヶ所の寄席、固定の出前寄席では、顔馴染みのお客様が増えていった年でもあります。今年一年間、お世話になりました。来る年もよろしくお願いいたします!