ところ ゆるびの舎
とき  平成22年2月28日
活 動 報 告
噺の会じゅげむ 定期公演
第37回ふれあい寄席
 会場準備も早く終了し、各自お稽古中です。
 階下の大ホールで行われているオペラが盛況で、関係者もお客様も、駐車場は一番遠〜い場所へ。終演後、式部さんがオペラを聴きに来ていた知人の方と会い、「時々、テンテケテケテケ・・・、って音がして、皆何だろうなーと思ってたのよ!」。
 笛を吹く廣加郎さんの肩ごし、太鼓の前に座っていらっしゃるのは、本日のゲスト、楽語の会東海支部の竜宮亭無眠さん。「下座も是非参加したい」と言われ、事前に出囃子確認のメールをいただいていました。
 二人は二番太鼓を合わせている所で、周囲も江戸と上方の違いを実感!
 会場後方では、各自カメラをセッティングしています。  三味線の十七吉さんは、「無眠さんが来られる日をねらって」おろしたての着物です。みんなが行きつけの○が美で、化繊の反物が沢山入った時期に選んで仕立てた物です。
 受け付けでは、お客様と和やかにお話し中の、大倉さん(安里家結太さん)に凡々さん。結太さんは先日の出前寄席で落語一席に加え、南京玉簾も披露して下さいました。今後の高座が楽しみですね。
 トップは世間亭廣加郎さん。演題は、『六尺棒』。
 じゅげむへ入会前、出前寄席で初めてかけた噺ですね。最近は二番太鼓を生で演奏しているため、前説はありません。
 男の三道楽。バクチは勝ったり負けたりする、女はモテたりモテなかったりがある。しかし、酒は酔ったり酔わなかったりすることはないので酒はいい、というマクラから酔っぱらいの親子の話に入ります。廣加郎さんの所はかわいらしいい娘さんですが、息子さんだとこんな喧嘩もありそうですね。
 二番手は紫亭式部さん。この位置で『くっしゃみ講釈』なので、今日は短めのマクラでしたが、お客様の中には式部さんのマクラ(時事漫談?)を楽しみにされている方も沢山いらっしゃいます。「来たーっ!!!」の所は、いつ聞いても笑えますね!
 スタンバイ中の無眠さん。ご本人の出囃子「じんじろ」へも鉦でワンフレーズ参加です。私たちも事前にネタは聞いていません。「上がった瞬間、AWAY感が強かった」のでマクラが長くなってしまった、とか。ギリギリまで迷って決めたネタは、『かぜうどん』でした。
 まず最初に、声の大きさに驚くでしょう。そして噺に入ってからは、引き込んでいく力、お客様の集中力を途切れさせない力。数日後お会いしたお客様は「しばらく余韻が残っている」と言われていました。
 凡々さんの隣にいるのは、無眠さんを前に直立状態の剣助さん。中入りで客席にいる彼に、無眠さんの方から「剣助君?」と声をかけたというのですから、丁寧に私達のHPを見て下さっているのがわかりますねー。この機会を逃すまいと、剣助さんは片付けの間もずっと、無眠さんに沢山の質問をしていました。
 鉦で浩輔さんが入っているのは、「金比羅船々」?太鼓が無眠さんだと、二人にも微妙な緊張が・・・。
 中入り後は、讃岐家かずのこさんの登場。生け簀の中の鯛の生き様を描いた、桂三枝師匠の創作落語『鯛』です。
 中入りをはさんでいるとはいえ、無眠さんの後の出番はやりにくいと思いますが、前半並んだネタとは全く違った毛並みのネタで、いつものかずのこワールドへお客様をいざないます。
 本日の主任は、笑皆亭凡々さん。無眠さんの迫力に当てられたのか、「今日は、いつもの坊さんの小噺はやりません!」
 演題は、桂米朝師匠の創作落語『一文笛』。
 最近は江戸落語の方もかけているネタで、岡山では古典落語で、米朝師匠の作だということを知らないお客様も多いのでは。
 記念撮影です。
 打ち上げの席では、無眠さんの周りに入れ替り立ち替り、皆移動しながら“落語に関すること”、“会のやり方に関すること”など、インタビュー攻撃の嵐。「へぇーっ!そういう所まで意識してされているのか〜」の連続でした!新幹線の時間が許す限りお付き合い下さり、ありがとうございました。しばらくの間、余韻残る岡山支店メンバーです♪