ところ ゆるびの舎
とき  平成23年4月17日
活 動 報 告
噺の会じゅげむ 定期公演
第43回ふれあい寄席
桜はここ一週間で見ごろは終ったようですが、好天なので行楽日和には違いありません。
下のホールではアンサンブルの練習でしょうか、時折楽器の音が聞こえてきます。開演前にハメモノの音あわせをして準備に余念がありません。
かずのこさんの「月並丁稚」です。
十一屋さんに口上を言いに行くことになった丁稚さん。なかなか思い出せないので、お尻を捻ってもらうとになったのだが、そのお尻が硬いのなんの。相撲取りまで出てくる始末。
丁稚さんや子供が出てくる噺、かずのこさんに合ってますね。
凡々さんの「七度狐」です。
大坂のウマの合いました2人づれがお伊勢参りの道中、あぜ道を歩いとりまして、何げなく拾いました小石をポーンと投げたやつが、草むらで寝ておったキツネの頭にゴッ〜ン
どこから見ても仁鶴さんの「七度狐」ですね。
廣加郎さんの「紀州」(地ばなし)です。
徳川家七代将軍のご他界があって、紀州公か尾州公のどちらから八代将軍を選ぶ事になった。尾州公が駕籠に乗って鍛冶屋の前を通ると、鎚の音が「テンカ〜、トール」と聞こえてきた。これはさい先が良いと登城したのだが。
過去の歴史に現在のクスグリを入れて、聞いてる人をあきさせない話術はなかなかのもの。
式部さんの「禁酒関所」です。
禁酒令が出たのに酒を持ってくるようにと松本の旦さん、カステラや油だと偽って持ち込もうとする酒屋だが関所の番人に見破られ、只でお酒を飲まれてしまいます。
人は嬉しいにつけ、悲しいにつけ酒を飲む訳ですが、私的な理由で2ヶ月ほど高座を休んでいた式部さん、先週の日曜で一段落し、以後は美味しいお酒を飲まれてる様子。
トリはめじろの「まめだ」です。
豆狸と書きます。昭和30年代に作られ創作落語に入るらしい、サゲの切なさが心に残る名作です。
いたずらがすぎてケガをした豆狸。イチョウの葉を銭に変えて、右三郎の母親のところへ貝殻に入った膏薬を買いに通う。一銭合わんと不思議がる母親、こんな日が何日か続きます。
夏には倉敷美観地区での寄席も企画中です。和室の30人ほど入ればいっぱいの部屋ですが
、夕方からの開演で今から楽しみです。