ところ 八角園舎

とき  平成19年9月16日

第12回はっかく寄席

噺の会じゅげむ 定期公演

活 動 報 告

  この日は残暑厳しく、外から草野球の声も聞こえるため、冷房のない会場(部屋)をどうするか私達は迷いました。結局、外との扉は閉めきり、隣室を冷房で冷やしてその風を入れるようにしました。
 演者にとってもお客様にとっても、我慢大会かな?
 今回、岡輝公民館にお借りしたパーテーションを使用しています。以前から、窓ガラス越しに、外の景色や人が通る(中にはずーっと落語を聴いている方も!)のが見えるのが気になっていた為、このような形にしました。
 終演後雨が降り始め、公民館へ返却することが出来ず、八角園舎の川上様に大変お世話になりました。その他でも準備からずっとお手伝いいただき、ありがとうございます。
 今回は五周年記念に華を添えるよう、出囃子をめじろさんと十七吉さんが弾くことになりました。着物姿だけに、十七吉さんの方がえらく上手そうに見えますが、めじろさんの方が三味線を始めたのは少し早いんですよ。
 二人は落語の出番もあるため、前半三席を十七吉さん、後半二席をめじろさんが受け持ちました。
 高座の裏の部屋、楽屋の様子です。ここは冷房をかなり入れていますが、着物姿の二人は暑そうですね。
 前日、十七吉さんが半襟を買いに行ったお店で、店員さんと話をしていると、そこは廣加郎さんとめじろさんも行きつけの店だったことが発覚。おまけに、「中学生の方も着物をつくるのに、お小遣いを貯めてるって聞きました・・・」←これは誰のことかわかりますね!
 受付をする小桃さん。今日は一人で受付とお茶子、めじろさんの出番の時は写真撮影もしていたので少し大変そうでした。
 さて、届いたお花は、一体どなたからでしょ〜う。なんと、この後贈り主の方も、会場に来て下さったんですよ♪
 トップに登場したのは、世間亭廣加郎さん。演目は『子ほめ』です。
 落語講座の生徒さんから、やりたいという希望があった為、覚えたネタだそうです。岡山支店の中でキャリアが一番長く、持ちネタも多い廣加郎さんですが、前座噺だけに基本がつまっていておもしろい!、と言っておられ、丁寧に研究している様子が伺えます。
 三味線はパーテーションの裏、演者の動きが非常によく見える位置で弾いています。
 早速廣加郎さんは「普通、三味線が演者に合わせるんですけどね・・・今日は演者が三味線に合わせて出てます!」とネタにしていました。これに十七吉さんの笑い声が聞こえ、お客様の想像も膨らみます。
 十七吉さん曰く、「この位置、いいけど、男性陣が着替えるの、丸見えなんですけど・・・」。寄席の世界じゃ常識?
 二番手は、笑皆亭凡々さんによる『孝行糖(マクラの売り声)』です。
 県外での仕事も多く、なかなか集中して稽古出来ないと、ご本人は言っていました。でも「喉の調子よくない」と言いながら、美声による金魚や豆腐の売り声で、会場も少し涼しくなりましたよ!
 先日の出前寄席での『寝床』は大層評判でした。
 お次は仲トリ、吉備家めじろさんによる『饅頭こわい』です。
 前回マクラが上方、噺が江戸になってる!という他メンバーからの指摘がありましたが、今回はどうなんでしょうね。前回より落ち着いた様子では?
 「落語の後に三味線はプレッシャーや。」「えーっ!後に落語やる方が大変よ。」と、十七吉さんとお互い言い合っておりました。
 仲入り後は、備前家十七吉さんの『たらちね』です。
 演者が増えたため、最近は補欠要因に納まっていますが、定例の寄席に出るのは一年半ぶりになります。
 写真は言葉の難しいお嫁さんに、困っている表情なんでしょうね。一時社交ダンスをやっていたらしく、男役、女役両方やっていたため、そのスイッチの切り替え(左右逆に踊る)は、落語にも役に立っているそうですよ。
 本日のお客様は25人。取材ではありませんが、地元出版社の方もいらっしゃいました。
 落語講座の生徒さんも数名来られていましたが、12月8日に八角園舎で発表会を行う予定です。最初から「このネタを覚えたい」、と強い希望のある方から、「生の落語を聴いたことはないが、小噺の一つも人前で出来たら」という方まで、皆さん、頑張って受講されています。こちらも楽しみですね。
 高座にはトリのかずのこさんが上がっています。
 出番が終わって少し疲れ気味(暑さもあり)の十七吉さん。大半の仕事が終了し、くつろいで聴いている小桃さん。高座を見つめる目つきが違う(!?)浩輔さん。
 讃岐家かずのこさんの演題は、『時うどん』です。拾八さん製作の見台を使用しての高座です。
 この噺は他メンバーも過去にやっていますが、くすぐりやキャラの描き方など、演者の個性や好みで全く違う噺のようにもなります。落語の最中の彼は表情豊かで大胆な感じですが、終わって主任としての挨拶をする時、控えめでシャイな素顔が伺えるのが好感がもてますねー、と言われるお客様もおられました。
 打上会場のガストで記念撮影。お花を贈って下さったのは、高槻からお越しの太閤堂新玄さんでした!
 外はとっくに日が暮れていますが、食べ終わって皆お腹は飽和状態だというのに、まだまだ話し足りないんですよねー。来月は初めての会場、吉備公民館での寄席です。広い会場ということで、宣伝にも気合いが入ってます。
 この日、六年目に突入した岡山支店に、益々のご声援をお願いいたします!