ところ 八角園舎

とき  平成20年3月16日

第14回はっかく寄席

噺の会じゅげむ 定期公演

活 動 報 告

 前回、雪が降った日とうって変わり、桜が花が開きそうな程の暖かさです。
 公民館から借りていたパーテーションは、搬出入が大変なため、今回から無しでやることに。
 下座側だけを隠し、演者の出入りも下座の横から行うようにしました。出囃子もそれなりの長さを演奏したいので、演者の人には、曲を一通り聴いてもらってから出てもらっています。
 膝かくしと合体し、ワンセットになる構造の見台は、拾八さん製作のもの。
 出前寄席でも大活躍。最近少し止め金がゆるくなってきたかも?
 十七吉さんと話をしているのは、噺の会じゅげむKOBEの志ん友さん。
 先週、灘たる寄席で三味線を弾いていただいたたらこさんは、十七吉さんの友人で、その時の話(感動の模様を!)を聞いて盛り上がっていました。
 ビデオ撮影の準備をしているのは、今日出演予定のない凡々さん。最近は浩輔さん以外の人も、ビデオを持参するようになり、毎回何台も並んでいます。
 まだ始めて日が浅いお囃子の音色も、記録されてしまうわけですね!
 お囃子組のスリーショット。この日は準備が早く終わったので、今日演奏する出囃子以外の曲も練習していました。
 来月剣助さんは『愛宕山』をやる予定ですが、彼は既に岡山大学落研の社中と高座経験済。めじろさんと十七吉さんにとって、あの高度なハメは今からプレッシャー!?
 先月のふれあい寄席はスタッフが少なく、受付を凡々さんの奥様にお願いするという状況でした。今日は人も多く、受付も余裕がありますね。
 まず最初に上がったのは、備中亭浩輔さん。演目は『白日の約束』です。
 柳家喬太郎師匠の創作で、ホワイトデーのカップルを描いた噺です。主人公が彼女を連れて行く店が「餃子の王将」、という辺りは彼のオリジナルで、さすが落語講座に通っているだけのことはありますね!
 二番目は、世間亭廣加郎さんによる『やかん』です。
 「やかん」はなぜ「やかん」と呼ぶのか、との問いに対する先生の答えは、「川中島の合戦に、那須与市が登場する」、というこじつけの解釈。
 終演後、受付で廣加郎さんに、「先生、次はお休みですか?」と聞くかわいらしい生徒さんが。時々ゲスト出演する芳明亭桃助君のお弟子さん、なんだそうです。ということは、剣助さんからいうと孫弟子にあたる!
 お茶子の小桃さんです。
 家から会場までは、車で一時間半かかるそうですが、これはあくまでも事故や工事渋滞がなければ、という時間。場合によっては、新幹線の志ん友さんと変わらないかもしれませんね。
 中トリは、紫亭式部さん。入会後の初高座でかけたネタ、『宿替え』です。
 今日のマクラはジェンダーの話題でした。
 先日岡山シティFM“レディオMOMO”の「コトバラジオ」(放送は27日夜7時半ごろから30分間でした♪)に出演され、その中で、当会の宣伝もさせていただきました。
 カーテンの向こう側、楽屋である「絵本のへや」です。
 この日廣加郎さんは、遠方から娘さんとお孫さんが来られており、歩くようになったお孫さんのことが気になって仕方がない様子でした。「なつかれちゃってさぁ〜」と、今からベタベタなジィジぶりでしたよー。
 中入り後は、芳田家剣助さん。演目は『始末の極意』です。
 当初予定していたネタから変更したのですが、当日まで「この噺にしようか、あっちにしようか」と本人は迷っていました。前説のめじろさんが、その辺りの説明をしていましたが、今日のお客様の顔ぶれを見てこのネタに決めたらしい、とのこと。「私は何週間も前からこれ!とネタ決めて稽古せなあかんのに・・・」とめじろさん談(笑)。
 本日の主任は、久々の登場です、讃岐家かずのこさん。『阿弥陀池』です。
 泥棒にピストルを突きつけられた尼さんが、「戦争で死んだ、夫と同じ所を撃ってくれ」という所がありますが、日露戦争後に桂文屋が創作したと言われています。
 そう言えば、かずのこさんの誕生日である3月10日は、日露戦争の奉天会戦で陸軍が勝利したことから、「陸軍記念日」とされています。
 明るい!4月以降、八角寄席の案内が岡山市の広報誌に掲載されるので、次回のネタも今の時点で決めて連絡しておく必要があります。
 最近は、県北部や隣県からの出前依頼もあり、演者の調整は大変ですが、一同嬉しい悲鳴をあげております。より多くの場所での経験を積むため、定期外の寄席でも社中の出番は増やして行くつもりです。乞うご期待♪