ところ 八角園舎

とき  平成21年5月17日

第20回はっかく寄席

噺の会じゅげむ 定期公演

活 動 報 告

 全国的に傘マークの天気予報が当たり、一日中雨模様の岡山市内です。
 例年この時期、演者は汗だくで高座に上がっていますが、今日は扉を開け放って外の風を入れると涼し〜い。準備の段階では、駐車場の車も普段より少なく、足元悪い中どれだけお客様が来て下さるか気になるところ・・。
 ラブリ〜〜〜、八角園舎にぴったり!
 職員の方が準備して下さいました♪ 私達には書けません。
 準備は早々に終わり、トリを務める凡々さんは余裕で歓談中。
 受付の恋生さんの奥様は、DM用の住所記入、差し入れや演者への伝言預かり、この日はお茶子もやっていただいたので大忙しでした。感謝!
 トップの廣加郎さんは、袴装着前。二番目に出演の恋生さんは、仕込み手ぬぐい装着前。。。
 手ぬぐいとTシャツの色が同じなのは、気分?偶然?
 さあ、開演です。最初に上がった世間亭廣加郎さん、上がった瞬間のヒト言。「とまどっています・・・八角寄席で、顔を上げて、数え切れないお客様がいるなんて!」
 演題は『宗論』です。他の落語に出てくる若旦那は三道楽に狂ってしまいますが、この若旦那が心奪われた相手はなんとイエス様。父親の小言に、息子がどう切り替えしてくるのか・・・。
 入り口には、下駄箱に入りきらないお客様の靴が並んでいます。
 八角園舎の職員の方の宣伝や図書館のチラシ、市制便りの効果で、八角寄席の常連さんも増加中です。椅子を追加する場面も。
 二番手は三田家恋生さん。演題は『力士の春』です。
 今の子ども達の将来の夢で多いのは、男の子はスポーツ選手、女の子はパティシエ。子どもを力士にしようと親が教育したら一体どうなるのか、という春風亭昇太師匠の創作落語です。前列の方にいた子ども達には全部大受け!
 中トリは、紫亭式部さん。「あんなに騒ぐことですか」と、SMAPの草gくんの話題から入ったネタは、『禁酒関所』。
 酒の上での刃傷沙汰が起こり、藩士一同、禁酒令が出されます。酒好きな侍から注文を受けた酒屋ですが、お屋敷まで届けるには厳しい関所を突破しなければなりません。最後は「してやったり!」
 準備完了、落ち着いた様子の凡々さん。
 この次の週、小倉出張所の「海峡ドラマシップ寄席」でかける予定のネタです。
 中入りで、「(プログラムの)コラムを書いているのは誰ですか」とお客様から尋ねられ、出てきた十七吉さん。
 下座では、三味線が湿気を吸って音がボタつく(その後皮が破れる恐れあり!)、と言って悪天候を気にしていました。
 中入り後は、備中亭浩輔さん。『みどりの窓口』、立川志の輔師匠の創作落語です。
 JRのみどりの窓口に切符を買いに来る珍客と、駅員のやりとりが面白おかしく描かれています。「特急列車の席、ここの駅は満席でも、隣の駅の窓口なら空席あるかもしれん。」少し前だと、こんなお客さん、いそうです。
 最後は笑皆亭凡々さんによる、『一文笛』。桂米朝師匠の創作で、最近は東京の噺家さんも高座にかけています。凡々さんも何度かやっている人情噺ですが、会場によって反応は様々。
 よく笑われる今日のお客様も、ほろりとするこの噺に、「いいもの聞いたな」という暖かい空気で、終演を迎えた様でした。
 久しぶりの記念撮影です。