ところ 八角園舎

とき  平成21年11月15日

第22回はっかく寄席

噺の会じゅげむ 定期公演

活 動 報 告

 いつもとの違い、わかりますか?
 座布団を30枚、購入したのです!私達はともかく、11月、1月と、八角寄席のお客様にとっては寒い時期。せめてお尻だけでも快適に〜。
 かずのこさん、ネタ繰り中。仕事柄限られたスケジュールの中で落語をやっているため、一つひとつの高座をとても大切にしている様子が伺えます。その姿勢、見習いたいです。
 こちらは出囃子の合わせ中。
 十七吉さんは珍しく洋服姿ですが、金曜日にプロの三味線ライブのお手伝い、土曜日は踊りの特訓、と「さすがに三日連続で着物は疲れる」、と言い訳していました。
 当日の練習だけでなく、月末にある“きびきび寄席”の『七度狐』のハメの合わせをしています。ここで周囲を震撼させたのが、凡々さんの「深いか〜、浅いか」の入り。KOBEで半丸さんと合わせた時は練習も本番もバッチリだったので、下座の二人はそれほど難しくはないと思っていましたが、甘かった! ということで・・・きびきび寄席での出来をお楽しみに!!!
 後はお客様を待つだけ、という状態でくつろぎながらの話題は、先日の灘たる寄席の話。打ち上げで、どの辺まで記憶があるのかをお互い確認している二人と、そんな粗相はまずあり得ない下戸のかずのこさん。
 今日は演者と十七吉さんの五名のみ。準備が大変なふれあい寄席が、この人数でなくて良かった!
 最近の八角寄席は常連のお客様が増え、ふれあい寄席の人数をしのぐほどに。会場が明るい雰囲気のせいか朗らかに笑って下さる方が多く、高座上でも下りてからもお客様との距離が近い感じです。
 最初に上がったのは、世間亭廣加郎さん。今日は四席なので、「いつネタに入るんだ?」という程、たっぷりマクラを楽しみながらふって、『手紙無筆』に入りました。
 子ども達は(図書館に通う子どもだけに)このマクラから、「昔の人は、字が読めない人も多かった」という事実をしっかり理解して、笑っていました。
 八角園舎の落語講座の生徒さんも常連さん。親子で続けて来て下さる方などは、「少し背、伸びたんじゃない?」「最近、顔が変わってきた」と、お子さんの成長ぶりを感じることも。彼らが大人になっても、ずっと落語好きでいてくれるといいですねー。
 お次は、笑皆亭凡々さんの『色事根問』。
 入会した頃、よくかけていたネタですね。約三十年ぶりに人前で落語をするために選んだ噺、というわけですが、お客様の中に学生時代「高校生なのに、すごく上手い!」と思っていた方を発見(三十年ぶり?)。打ち上げにも参加してもらい、熱烈に高座に上がって欲しい、とアプローチしていました。
 中入り後は、讃岐家かずのこさん。演題は、『動物園』です。
 プロでも最初に上がる若手の方がかけることが多いネタで、とても体力の要る噺。周囲が「かずのこさんに合っている噺」のトップに上げる噺ですが、虎の皮をかぶり歩く練習をする所で、客席のテンションは今日一日の中で最高潮に達していました。
 最後は主任、吉備家めじろさんによる『鹿政談』です。
 最近廣加郎さんの笛が上達し、二番太鼓も生演奏になったため、「落語と下座の両方は大変」ということを実感しているとか。しかしその難しい二番太鼓も、やる度確実に二人共上達しているのです。何でもコツコツ練習することと、場数を踏むことが大切なんですね。
 今日の噺は笑い所は少ないのですが、奈良の人がどれ程鹿を大切にしているかということ、奉行の裁きの素晴らしさ、と大変聞き応えのある噺です。めじろさんは後で、「“鹿”と“犬”を言い間違いそうになる!」と言っていました。確かに♪ 
 11月はきびきび寄席もあります。皆さん、29日は吉備公民館に集合です!