ところ 八角園舎

とき  平成22年1月17日

第23回はっかく寄席

噺の会じゅげむ 定期公演

活 動 報 告

 八角園舎の裏側から撮影してみました。中心に寄席会場の八角の部屋からあり、そこから事務所、落語講座をやっている部屋、控え室となる絵本の部屋、資料室、と四方に部屋が隣接しています。裏側の土の所は、公園になっています。
 過去には、岡山では珍しい雪が降ったこともある1月の八角寄席。この日は、全国的に暖かい一日でした。寄席の時間帯に行われていた全国女子駅伝で、岡山県は悲願の優勝!!!
「式部さん、ちょっと高座に上がってみて」と廣加郎さんは、カメラ位置を確認中。演者が見る会場は、こんな感じなのですね。有難いことに常連の方が増えた近頃は、満席に近い状態になります。
 三人で「お江戸日本橋」を合わせています。笛と三味線の音程を合わせるのは難しく、楽譜(音符の動き方が)が全く違うので結局、笛のソロ→三味線&太鼓という流れで演奏しました。
 かずのこさんの『正月丁稚』は、彼にとって初めてのハメ体験。旦那と丁稚が挨拶周りに出かける場面で、正月の街の雰囲気を描く端唄が入ります。鳴り物もなく最後も小拍子で止めるので、比較的難しくないハメです。
 受付を担当して下さっているのは、大倉さん。前回の八角寄席で初めてうちの寄席にお越しになり、凡々さんと(何十年ぶり?かで)再会。凡々さんが学生時代、「自分よりも年下なのに、上手いな〜」と思っていた方だそうですよ。早く一席聴いてみたいですね!
 机上の“ホッカイロ”は、今日出番のない恋生さんからの差し入れです。
 最初に上がったのは、世間亭廣加郎さん。三代目金馬作『居酒屋』を立川談笑さんが改作したものを(あまりにも過激なため)さらにアレンジしたもので、『イザカヤ』という演題です。
 怪しい居酒屋に入ってしまった客と、店員とのかみ合わない会話の噺です。店員がビルマ(ミャンマー)という所が鍵となっているのですが、このネタ、はたして八角でやっていいんでしょうか?(小学生には大変受けていました)
 控え室の様子です。準備万端なのは、中トリの式部さん。やや緊張しながらの正座姿、でもまだ何も準備していない大トリ、浩輔さん。
 二番手は、讃岐家かずのこさん。演題は、『正月丁稚』です。
 年が明け、若水を汲み、福茶と雑煮をいただいた後年始の挨拶に出かける、という昔の商家の正月の様子を描いた噺です。ハメの箇所は、「あぁ、こんな風に入るんかー」と思っていたらセリフに集中出来ず、稽古したよりも早く終わってしまった、と後で言っていました。
 中トリは紫亭式部さん、『代書屋』です。
 枝雀師匠の型でやる人が多い中、春團治師匠の型の『代書屋』でした。打ち上げで式部さんが育った吉備中央町の話になり、実家があるのは標高400?メートルに位置するんだそうです!現在の自転車通勤やお遍路は一日にしてならず・・・
 同じ頃、着替えの済んだ浩輔さん。後ろには深刻な雰囲気に似合わない、アンパンマングッズ。そう言えば、浩輔さんが使うJR線は“アンパンマン列車”、通ってます♪
 中入り後は、吉備家めじろさん。演題は『桃太郎』です。
 今日も自分の出囃子「円馬囃子」を途中まで叩き、高座へ上り一席。「受け囃子」で下りた後、浩輔さんの出囃子「三下り中の舞」を叩く、と忙しいめじろさんです。仕事も完全復帰し、会の管理と合わせ、多忙な毎日を送っているようです。
 最後は今日初めてトリをつとめる、備中亭浩輔さん。演題は、『松山鏡』です。
 鏡がなかった松山村に、親孝行の褒美として鏡が届けられ、波乱を起こします。八角にぴったりの噺ですね。ふれあい寄席では少し「???」と動揺した所があった浩輔さんでしたが、今日は最後まで落ち着いた高座でした。大役終えた後の一杯はウマイ!