ところ 八角園舎

とき  平成22年5月23日

第25回はっかく寄席

噺の会じゅげむ 定期公演

活 動 報 告

 この日は一日中雨!雨!雨! お客様がどの程度お越しになるか気になるところですが、演者にとっては涼しい高座です。
 座布団を並べています。後片付けをしていて気付きましたが、椅子に座布団の紐をくくっている方もいらっしゃいました。
 大雨になると三味線を運ぶのにも気をつかうため、今日は十七吉さんも洋服姿です。太鼓の音も湿気に影響されます。
 受付は、今日出演予定のない式部さんが担当しています。DM住所管理のため、葉書持参のお願いをしています。
 凡々さんと話しているのは、定例寄席では今日が初高座となる、結太さん。出前寄席での活躍ぶりが我々の間ではちょっとした話題となっていたので、期待大ですね!
 開演です。まず最初は、備中亭浩輔さんによる『松山鏡』です。
 噺のルーツは古くインド→中国、朝鮮経由で日本へ、謡曲、狂言、落語に各地の民話と形を変えて伝わっています。前回は主任のプレッシャーがありましたが、今日は主人公の庄助の名前の間違いを、「浩輔は私ですね」と軽くかわすワザも!
 二番手は、安里家結太さん。演題は、『ひょっとこそば』です。
 この写真何しているかわかりますか? 蕎麦に関するクイズを出し、当たったお客様に蕎麦を差し上げている所です!先日の出前寄席では地元の銘菓「高瀬舟」が登場したそうです。
 中入り後に上がる二人。
 次に上がった凡々さんは、高校生の頃の結太さんの高座も聴いている仲です。マクラで、「彼は実力があるのに、隠している」。南京玉簾も出来るそうですし、今後の出番が期待されます☆☆☆
 中トリは笑皆亭凡々さん。
 「そろそろ暑くなってくる頃だし、と思って『青菜』を選びましたが、今日寒いんですよね〜。」凡々さんと言えばこれ!、という小噺があるのですが、今日は新しい小噺にチャレンジ。なかなかの好感触で快調に本題へ♪
 八角園舎の職員さんも聴いて下さっています。今春から女性の園長さんに。お世話になります!
 ひざがわりは世間亭廣加郎さん。演題は『権兵衛狸』です。
 田舎で一人暮らしを送る権兵衛さんの所へ、毎夜いたずら狸が訪れる、という民話的な噺。狸が後頭を使って戸を叩く姿、可愛らしくて実際見てみたいですよね。里へお嫁に行った一人娘を思う辺りは、廣加郎さんも共感?
 最後は本日の主任、讃岐家かずのこさんによる『天災』です。
 女房どころか母親にも手を出してしまう短気な男が、心学の先生を紹介されます。「何事も天災だと思えば、あきらめがつく」と納得するまで、長い珍問答が繰り広げられますが、二人の言い回しやかずのこさんのちょっとした表情に子ども達の笑いのツボが満載!
 高座を終えての写真。
 もう夏の香りが感じられる寄席の一日でした。