ところ 八角園舎

とき  平成22年11月21日

第27回はっかく寄席

噺の会じゅげむ 定期公演

活 動 報 告

 裏の公園側から撮った、八角園舎の姿です。紅葉情報では、岡山県南部は見頃を迎えていました。会場の部屋から見ていても、色づいた葉が風に吹かれる度、ハラハラと舞い落ちる様子が美しいです。
 椅子と座布団を並べ、高座を準備。ふれあい寄席も八角寄席でも、皆が集まるのは12時半頃。道具が少ないので、いつも八角の準備は13時前には完了します。下座の練習も、お客様が来られる前に余裕で出来ます?
 結太さんにサゲと予定時間を確認する、かずのこさん。今回は八角寄席が今年最後になるからと、結太さんなりの趣向が。
 天気がいいので、写真でもこの光の入り具合!親子でお越し下さるお客様が何組かいらっしゃいますが、お父さん(orお母さん)の趣味?子どもさんの趣味?と聞いてみたいところです。
 さあ、開演です。トップは吉備家めじろさんによる、『牛ほめ』です。
 家をほめ、牛をほめて、お小遣いをもらおうとしますが、ほめ言葉を覚える気もなく、根がまぬけな男ですから、上手くいきません。我々素人が落語をするにも、「まねる」所から入ります。
 二番目は讃岐家かずのこさん。演題は、『ハル子とカズ子』、公園友達のお婆さん達の会話のお噺です。
 このネタは老若男女問わず受けはいいのですが、おばあさんの姿勢や口調は意外とエネルギーをつかいます。いつもかずのこさんは打ち上げの席で夕食を済ませていたのですが、自宅が遠方の津山(ホルモンうどんで有名!)で、帰宅後お腹が空いて又食べてしまうことになるので、この日はスイーツを注文していました !(^^)! 
 中トリは、安里家結太さんの『長短』です。
 夫婦や友人など正反対の性格でも仲がいいという場合がありますが、間が異なる二人を演じわけるのが非常に難しい落語です。13分40秒(?)ほど落語をした後は、お楽しみが待っています。
 会場入り口には、小さなクリスマスツリーが。
 『長短』を終えた後、結太さんは南京玉すだれを披露。中入りでは、受付付近で玉すだれをお客様に実際触っていただきました。観光地で売っている物から、芸人さんが使う本格的な物まで色んな物があるそうです。
 今日のお客様は30人強。
 三味線の十七吉さん、園長さんも結太さんの玉すだれを堪能。拍手〜〜〜〜〜♪
 中入り後は、備中亭浩輔さんによる『松山鏡』。
 マクラでいくつか小噺をふって、お客様の反応をを伺うあたり、随分と高座に慣れてきたようです。松山村のほんわかした訛りに、主人公を初め登場人物が皆“いい人”。子ども連れでも安心して聴ける噺です。
 本日の主任は、紫亭式部さん。演題は『不動坊』です。
 きびきび寄席の時よりも、マクラで丁寧に時代背景を説明する式部さん。感染症“チビス”の説明や、当時の長屋の様子、長屋にもランクがあり、これは中でも大貧乏の人々の話であること、等々。来る途中、「生まれて初めて、電車の中で席をゆずられた」ショックを忘れるかのような熱演です。
 打ち上げで、最近出版された本、「風と歩けば−続・四国霊場四季暦」をめじろさんに贈呈していました。式部さんの四国遍路旅に三日間めじろさんが同行したことがあり、本にはめじろさんも本名で登場しています!