ところ 八角園舎

とき  平成18年5月7日

第7回はっかく寄席

噺の会じゅげむ 定期公演

活 動 報 告

 メンバーの日頃の行いがよいのか、お昼まで降っていた雨も開演30分前には上がりました。手前のサツキがぼちぼち咲き始めていますね。
 今日はGW最後の日曜日、客足が心配されるところですが、図書館の駐車場はいつも通りいっぱいの車です。
 会場準備完了。
 木の椅子は長時間座っているとお尻が痛いのでは、という意見があり、廣加郎さんが座布団を用意してくれました。案の定座布団のある席から埋まっていったようです。
 一服中の凡々さんの前に現れたのは、時々講談で出演していただく太閤堂新玄さん。前々からこの日に予定を入れないようにして来た、と嬉しいお言葉です。次はまたゲスト出演でお越し下さいね。
 琴を練習中の十七吉さん。ここの造りが良いせいか、小さめの音で弾いてもかなり音が響いていました。
 普段から八角園舎ではコーラスや器楽アンサンブルのコンサート、朗読会等が催されています。
 廣加郎さんが用意された、新しい座布団の座り心地を確かめている凡々さん。「もう一回り大きいのが良かったんだけどね・・だって湯屋番の時に・・」と早くも落語談義が始まっています。
 特に前回と違った宣伝もしていないのですが、図書館前の呼び込みで入られた方も多く、開演時点で30名の方がお越しになりました。
 最初は皆笑亭凡々さんによる、『看板のピン』です。
 家族を前にしての練習風景など、ご本人は思いつきでしゃべっているだけ、と言ってますがマクラでたっぷり楽しませてから噺へ。トップバッターとして十分会場を暖めて二番手へつなぎます。
 くつろいで聴いている受付小桃さんと十七吉さん。
 廊下の壁に貼ってあるのは、過去に行われた催しの写真です。私達の寄席の写真もありますので、八角園舎にお越しの際は是非見て下さいね。
 続いて吉備家めじろさんの『犬の目』です。
 洗って干していた目玉を犬が食べてしまい、かわりに犬の目を人間に入れるとどうなるか、という落語でなければあり得ないお噺です。
 雨上がりで和装の演者にとっては蒸し暑い状態ですが、お客様にとってはほど良い気候。写真には写っていませんが職員の方が床にマットを敷いて下さり、赤ちゃん連れのお母さんもお越しでした。
 お次は世間亭廣加郎さんの『厩火事』です。
 経験の豊富さもすごいのですが、前日宮本武蔵の里(美作市)で観光客相手に落語をするなど、落語への情熱は半端ではありません。入会時のめじろさんとのやり取りをマクラでおもしろおかしく話していました。
 少し雰囲気を変えて、お次は備前家十七吉さんの琴の演奏です。
 独奏の場合、間違えるとごまかしが効かない為、連休中も日に一度は琴に触るようにした、と言います。「いつもこれだけ練習すれば、上手くなるんですけどねー。」 
 お届けした曲は、『六段調』『日本のわらべうた』『さくら変奏曲』の三曲です。プログラムの裏に歌詞を印刷し、お客様と一緒に歌う、という場面も。
 そして本日のトリ、讃岐家かずのこさんによる『代書屋』です。
 まぬけな男と代書屋のかけひきに、最前列の小中学生さんが身を乗り出して聴き入っていました。毎回新たな工夫がありますが、ハム太郎が出てくるとは思いませんでしたねー。
 新玄さんを交えて、サイゼリアでの打上です。
 凡々さんと廣加郎さんは先日愛媛県で行われた落語会で会ったようで、二人の行動範囲の広さに驚かされます。そうした所で全国の天狗連の方々との出会いがあり、落語の輪が広がるのは大変嬉しいことです。
 7月からは岡山市北ふれあいセンターで落語講座を行う予定で、不安もありますが、小噺や落語を一緒に楽しめる方が増えるかと思うと今から楽しみです♪