ところ 八角園舎

とき  平成18年12月17日

第9回はっかく寄席

噺の会じゅげむ 定期公演

活 動 報 告

 十二月も後半の日曜日。
 文化財である寄席会場の部屋は暖房がないので、使い捨てカイロを準備してお客様を待ちます。
 今年最後の寄席。岡山支店としては飛躍の一年でした。
 前の週には湯郷温泉で宿泊客相手に寄席を行い、夜には忘年会もやりました。写真を見て参加出来なかったメンバーは大変うらやましがっておりました。
 楽屋では最近話題の落語「通」検定やNHKの番組の話で盛り上がっています。
 十七吉さんは桃助君のお母さんから、昨年八角寄席で彼女がやった「つる」を桃助君が聴いて覚え、それが落語を始めるきっかけとなったという話を聞き、とても感動しておりました。
 受付では、DM製作用に連絡先を記入してもらっています。比較的近隣の、自転車で来られる範囲の方が多いようです。
 館長さんの話によると、二月にゲスト出演されたパンフルートの今井さんがその後ここでコンサートをされ、別の場所で又今井さんに出演依頼が入るなど、縁が広がりつつあります。子供だけでなく多くの人の出会いの場となっている八角園舎です。
 今日の前説は主任の廣加郎さんが務めました。
 小中学生が落語は驚く速さで覚えられるが、授業の内容はどうなんだ?という話をしていました。最後までいて下さった方には宝船の絵葉書というプレゼントもありました。
 トップを飾るのは吉備家めじろさん。演目は『犬の目』。
 最近寄席では三味線を弾いて高座に上がらないこともありましたが、その陰で出前依頼の数が増えていることもあり、調整に追われるめじろさんです。
 スタッフの三人です。仁王立ちで見てますね。
 この日はお客様の人数は少なかったのですが、ほとんどの方が最後までいて下さったため、じっくり落語を堪能している様子です。
 お次は芳明亭桃助君の『平林』です。
 ふれあい寄席で一度やったネタですが、よそでも何度か高座にかけている噺なので、終始落ち着いて丁寧な口調で演じていました。ご両親とおじいさん、おばあさんと弟さんが来られていましたが、この弟さんが最初に会った頃の桃助君によく似ていて、子供の成長の早さを感じました。こちらもその分、年をとっているわけですが・・・。
 三番手は讃岐家かずのこさんによる『ハル子と和子』。
 実は体調が今イチで、翌日すごいハスキーボイスになっていたと聞きましたが、そんな素振りを全く見せない高座でした。おばあさん同士の会話で進んでいく噺です。「孫に送ってやったわ、五千円。FAXで!」
 お茶子の小桃さんです。
 普段かずのこさんが練習している場に彼女が居合わせることもあるのでしょうが、まじまじと聴くことはないようで、この日もものすごく受けていましたよ。
 ひざがわりは直前で急遽出演することになった芳田家剣助君。お父さんが着物を持って来て下さり『時うどん』をやってくれました。
 直前で選べるほどネタを持っているのもすごいですが、その辺り経緯もマクラで説明し、途中桃助君の弟さんや、声を出した赤ちゃんをいじるなど恐るべし中学生です。
 本日のトリ、世間亭廣加郎さんによる『替り目』です。
 最近笛の練習も始められたそうですが、家で吹いていると高音に反応して、飼い犬が盛んにほえるそうです。経験者がいないので時間はかかりそうですが、将来岡山支店もお囃子が出来たらいいなと考えています。
 ご本人曰く、最後の方の(落ちの前の)セリフが言いたくてやっている、という噺だそうです。
 凡々さんもそうでしょうが、若い頃にやっていた噺でも今はやりたくなかったり、反対に当時魅力を感じなかった噺がおもしろくなったりするそうです。まさに“人生と共に落語あり”、なんでしょうね。
 打ち上げでの1ショットです。今日は六人でこじんまりしていますが、これだけ少人数なのも久しぶり?じゃないでしょうか。廣加郎さんの“さだまさし君”話に皆へぇへぇー、を連発していました。 
 支店の活動はこれで終わりとなり、一月は三日を皮切りに六つも寄席があります!みんながノロウイルスやインフルエンザにかかりませんように・・・。来年もよろしくお願いします☆